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2012年01月15日(日)

古布を染めて裂いた糸で織る

昨年末、「介護のデイサービスを始めるけど、リクリエーションのメニューに機織りを加えるのはどうでしょう?」と、訪ねて来られた人がいる。
どんな感じか、まずは経糸を張ってある機で「裂き織り」をしてもらう。
  
裂き織りは 木綿や絹の古布を1㎝幅に裂いて横糸に使うと厚手の布に織りあがる。 どこのご家庭(特に高齢の)にもありそうな古浴衣,古シーツ,手拭などの綿布、親が作ってくれたけど着ることのなかった着物の表地と裏地もよい素材となる。 古いほど裂きやすく、色褪せていれば染めるとよい。
不要になった布が 別の形に生まれ変わる姿になる絶好の素材である。


   介護保険制度ができてから、自宅を改装して 家族ぐるみでデイサービスを始める方が増えてきた。
   画一的でなく いろいろな特色をもつデイサービスがあると、地域の高齢者は選ぶことができてうれしい。
   ご近所でも毎日デイサービス施設のお迎えバスが来て、8時半から夕方までそこで1日過ごす方がいる。

   食事と入浴などの日常的な日課に加え、施設独自のリクリエーション,リハビリ等も工夫されているとか。
   でも一斉にやるゲームには 参加したくない人もいるだろう。
   お仕着せの材料で同じものを作る手芸も 楽しいとは思えない人もいるだろう。
    


美しい色は 見て楽しく心が弾む


   では 機織りはどうだろう? 私は介護の方面はくわしくないのだが、やり方次第ではいいなと思う。
   手や足を動かすというリハビリ的な機能だけでなく、クリエイティブに右脳を刺激することができるのだ。
   右脳の活性化に役立つのが「心が浮き立つ美しい色」を見たり、使うことだと思う。
   色を自由自在に使いこなす画家たちは、高齢になっても若々しい人が多いのは そのせいかしら。


初めての小さなタペストリー

単純だけど色が美しい

軽くて場所をとらない機


   機織りは実用と楽しみだけでなく、同じものが二つとできない創造的な活動である。
   でも指導するとか教え込むやり方では、デイサービスに来られる人に楽しんではもらえないだろう。
   「楽しんで機織りできる雰囲気」,「作品として残る」,「人に評価される」等・・・を目指せるといい。

   人は皆 平等に年をとって身体が弱ってくるけど、頭と心だけでも老化を遅らせたいのは共通の思い。
   介護に当たる人だって同じこと、疲れきる前に 自分自身を労りつつ発散していただきたい。
   私の経験だけど、両親の介護の傍ら機織りをして自分の世界をもてたことがよかったなあ。


Posted by 欅舍のひろ at :  パーマリンク