2022年06月19日(日)

    25年前のこと、3台の高機を使ったたー大きなタペストリーを織ることに熱中した。
    密度のある経糸を使い、横糸には古綿布を1cm幅に裂いた糸を織り込む。
    黄ばんで色褪せた古布をすべて好みの色に染め上げた後、図柄を考えて織り進める工程は楽しい。
    20年以上も殺風景な土壁の壁面を彩って楽しんだので、この辺で元の姿に戻ってもらうことにした。


7枚の織布をつないだ・丘の上の家

12枚の短冊状の織布を広げる「夕茜」


    
    さらに見つけ出したのは古綿布で織ったタペストリーの数々だ。
    びっくりするくらい丁寧に織ってあり、30年余の中の初期のころの真面目な仕事に感心することしきり。

    心残りはあるが10数枚すべてを解体することにした。
    毎日少しず経糸を刻み、取り出した横糸(裂き糸)を束にする作業を楽しんで進めた。
    また近いうちに新しい素材となって、生まれ変わった姿を生み出したいと思っている。


野原と空をイメージした布たち

広大な草原にの1日の情景、朝・昼-・夕方

経糸を切断して短冊状に小分けする

タペストリーから取りだした色とりどりの裂き糸たち


刻んだ経糸の細い綿糸は保存して楽しむ


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2022年04月11日(月)

30年前に染めた草木染糸だけと 色褪せしてない

糸を染めて機織りを始めて30年以上になる。
天井につるした糸束たちが静かに見守っているみたい。
毎日飽きもせず織り続ける日々が続いていた・・・

HPからのご縁で取材があった中日新聞社の記者さん
昨年3月3日に掲載されてアトリエに活気が生まれてきた。

「機織りの機能を身に着け近い将来自宅で織りたい」
という人が数人、月2回のペースで織っている。
一人の世界だったのが共有する世界に広がってきた。


簡単な織までのメモ

 初心者の織り体験


   
    織ることは楽しいけどそこに至る工程が様々にあるので、一つ一つの工程を確実に身に着けてほしい。

    私は織ることよりも「糸を選んで整経する」ことが大好き人間です。  
    整経してある数種の糸から好きなものを選び、⑦の工程から始めます。

    正確に丁寧に作業を進めていくうちに、これらの作業を面倒と思うか楽しいと思うか?


糸巻の道具と整経台のコーナー

日曜日の午後、思い思いに織る


    

    あれから1年が経過して少しずつ自主的に織る人が出てきたことが嬉しい。
    5月には一年間の成果を展示してお互いに見せ合うという内輪の展示を予定している。

    この工房だけでなく自宅での作業,卓上機を購入して織った作品を一部だけご紹介。


古手袋に原毛で彩ってみた

手紡ぎ羊毛で織って原毛を刺しこむ

卓上機で織った絹のショール

卓上機で織った羊毛のショール


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2021年12月10日(金)

横糸に入れていた原毛スライダー

20年前に作った大きなタペストリーがあります。
白い原毛をカラフルに染めて織った明るく華やかな二枚です。

久しぶりに取り出してみたら色も褪せていないし手触りもふんわりだけど
何か物足りないのはなぜか? 単純な織り方で工夫が見られないのです。

「解体して別の作品を作ろう」と経糸を丁寧に引き抜いてばらします。
この作業は面倒だけど結構楽しかった。
カラフルな糸を2つに分け、半分は重ね染めをします。

3つの色合いを使って新しい何かを生み出すことにしよう。


重ね染めで変化をつけたもの

さらに濃く染めた原毛

極細毛系で3本の整経をした


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2021年11月30日(火)

4色の染料から生まれた色

「もう着ないからどうぞ」といただいた古い着物、
子ども時代,娘時代と大事に仕舞っていらしたんです。

もちろん私が着るわけはないので、裂いて染めます。
古いほど味わいがあって裂きやすくなるんです。
セッセと裂いた糸が溜まったのでそろそろ染めるか?

リサイクルステーションにふらりと立ち寄ったとき
50年ほど前に作られた中細系を見つけました。
冴えない色だけどこれも染めたらいいなあ。

11月の最終日、滑り込みで染め始めました。
目にも鮮やかな色がベランダに広がりました。
冬にはカラフルな色が楽しいです。


紫とブルーの染料から

臙脂とオレンジの染料から

布と一緒に染めた4色











機織りは時間を気にせずのんびり織ればいいんだけど
染色は短時間で、一発勝負って感じです。
手順よく計画的に進めないと・・・

外は寒いのでキッチンでの作業だったけど
これだけ染めるのに要した時間は60分でした。
何しろ昼食の準備が待っていましたから。

物干しにかけて夕方までに乾くといいなあ。
乾いたらテレビを見ながら糸巻するのです。


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2021年03月16日(火)

   一宮は昔から糸の紡績や織物の生産地で有名だった。
   今は紡績の本体である工場を海外に移したので、一宮での紡績工場は激減している。

   100年近くの歴史を持つ老舗工場が幕を下ろしたとき膨大な量の糸を頂いたが、
   一本一本が蜘蛛の糸のように細いのでどう使ったらいいかずっと思案に困っていた。

   今年になってコロナ感染第三次の逼迫で余儀なく家に居ることが日常になってきた。
   ゆとりのある中で浮かんだことは、あの糸たちを束ねて新しい糸を作ったらいいかもと思ったのだ。

   年末から1月にかけて束ね糸をつくることに夢中になり、面白いほどの量の糸を巻き取った。
   色糸がほとんどだが色糸も交じって美しい。
   この糸たちを様々な色に染めたら多様な織りものが出来るかも・・・
 


紡績工場で使い残りの残糸いろいろ

繊細な白糸を10本束ねて巻く

巻いた糸をそのまま染料液に浸す

加熱していくと全体が染まる


   
   たくさんの色で染めた後、網のネットに入れて脱水して天日に当てて乾燥する。
   このままでは形が崩れていて嵩張るので、ピンポン玉のようにきっちりと球上に巻いておく。
   テレビを見ながらの無心な作業はけっこう楽しかった。


黄,橙,ピンク,紫,青,緑を順に染めていく

ステンレスボールは一つでこれだけの色に染まった


   今まで織ったことのない糸を使ってこれから織っていこう。


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