2022年03月02日(水)

2月の中頃に思い切って電話してみた。

「長久手の飯島です。お久しぶり・・・ご無沙汰してました。」
一瞬の間 相手が絶句した後に懐かしい声が受話器を通して流れてきた。

そうなのだ!20年余の時を経て聞こえてくる声だもの。私だって躊躇するだろう。
でもすぐに思い出してもらえたことが嬉しかった。
電話する前は思っていなかったんだけど、その後すぐに
「草木染の糸がたくさんあるけど、もらってくださらないかしら?」と自然に言葉がつながった。

数日後にお土産となる大量の草木染糸を持って懐かしい場所を訪れた。
知多木綿発祥の町・知多市岡田の一帯は今、観光名所として人々の散策路になっている。


明治・大正時代の木綿蔵を改装した建物

機織りと草木染を愛する地域の主婦たちが、知多木綿の伝承をするために集まったのは25年前だった。

何十年も放置されていた木綿蔵を掃除・片付けて人が入れるようにした。
それ以前から機織りを教えてもらっていたので、私もメンバーの一人として立ち上げ作業に加えてもらったのだ。

「木綿蔵・ちた」と名づけて以来ずっと代表を続けていられる関智子さんはすごいな!私は遠路のため数年でメンバーをやめてしまったけど・・・


通常の日は機織り体験ができる

創立時のメンバーは私も含めて全員が高齢者てなった。

メンバー全員がボランティアで続けているのはここを守り発展させたいという気持ち以外の何物でもない。
紆余曲折はあっても今は名所のひとつになって地域に貢献しているのが皆の誇りでもある。

私も形は違ってもささやかに応援したいと強く思う。
訪れた2回目は「木綿蔵・ちた25周年作品展」だった。

また訪れたい場所ができてなあ。


機を片付けて作品が並ぶ

織った布を服に仕立てる

みんなで織った綴れ織りタペストリー

草木染糸で織った袋物


Posted by 欅舍のひろ at :  パーマリンク