2019年06月06日(木)

    ブログ更新が1ケ月も間が開いてしまったけど、どこまで書いたかな?

    会社を辞めて自営業・行政書士(弟)への初めての依頼は、5万円で何とかの申請書を作ることだった。

    「士業」と呼ばれる税理士,司法書士,行政書士の仕事は、人の依頼に応じて書類を作成する。      
    事務的な内容の仕事だから依頼が多ければスタッフに任せることもできる。
    300種以上もある仕事内容だが、昔からの固定客をもっている先輩たちにかなうわけがない。
         


隙間にある分野は何か?

知り合いからの紹介は限りがあり、報酬はほんの小遣い程度である。
独自の分野で顧客を開拓するしか方法はないのだ。
その分野を探っているうちに他の同業者がほとんどいない隙間があった。

野放しの産業廃棄物が問題になり、認可を受けないと産廃業はできない規制が出てきた。景気低迷のために小さな運送業者が産廃業に転換したり、裏街道で暮らしてきた人たちの稼業になったりとか。
産廃業は荒っぽい仕事だけど、それなりに収入は悪くない。

業者たちが資格をとるためには、事務所を構えたお堅い先生は煙たいのだ。
若くて行動力のある行政書士に頼んだ方が気楽だったのだろう。
「先生」ではなく「兄ちゃん」と呼ばれて親しまれるようになった。


     
    それまでの「士業」のやり方はきちんとした事務所を構えて古くからの顧客や紹介された人が相手だ。
    行政相手の事務を司る仕事だから特に新しい分野を目指す必要性もない。
    顧客とは長年の付き合いと信頼関係があるので競争相手が食い込むのは難しい。

    そんな状況での新規開拓は、インターネットでHPを作り顧客を探すことから始まった。
    ネットで検索するのは20代,30代こんま40台前半が多い。
    他より少し安い料金設定と省力化した迅速な仕事を売りものにアピールする。

    こうして少しずつ顧客開拓と並行して、顧客との付き合いもまめにしていく。
    飛島村の泥付きの大根とか、金箔正入り正月祝い酒を夏にもらったりとかしていた。
    何とか食べていけるようになった時に、タイ商社の現地採用員だった兄が帰国してきた。  
                      此の続きは次回に・・・


Posted by 欅舍のひろ at :  パーマリンク