2023年12月20日(水)

入り口の前でボーッと佇む看板娘

20年前は台所で糸や布を染めていた。
夢中で染めていると食事作りに差し支える。
庭で染めようかと思ったが、雨が降ると困る。
そこで知り合いの人に中古材で建ててもらった。

プロパンガスで煮炊きし業務用のシンク(中古)を設置し
その後も改装を重ねて今の形に落ち着いた。

数年前には役割を終えたプロパンガスとシンクを撤去し
黒ずんできた白い壁を塗り替えることに・・・
好きな緑系のペンキで塗ったら一挙に明るくなった。
小屋の役割をどうするか? いろいろ試みる。
 


小屋から庭を見る

展示コーナーは空っぽになり白いペンキを重ね塗りする


      
       中にあったモノは別のところに移し、小屋の中はガラーンとなった。
       来年から「小屋のぎゃらりー」として 新しい展示場所にする予定である。
       


小屋の外の展示だな


Posted by 欅舍のひろ at :  パーマリンク

2023年12月11日(月)

クマクラというメーカーの高機だった

3年前にアトリエに来た織機は、高さ,幅,奥行き,重量とも半端ない。

ある人から頼まれて引き取ったけど、織るまでの準備に時間がかかる。
そのために6mの縦糸を掛け、長い期間織り続けられるようにした。

困ったことは狭いアトリエがさらに狭くなったことだ。
うっかり動くとぶつかるし、存在感が半端ないから視界を遮るのだ。
それでも頑丈な織機の良さもあって、きっちりとした布に織りあがる。

つい最近、この織機を使いたいという人が現れてから急展開する。
岐阜県に住む 暮らしの中でモノづくりを営むご夫婦である。
とんとん拍子に話が進み、数日前に軽トラックで訪れてくださった。
大きすぎてドアから運び出せないので、一部を解体して出すことに・・・
無事にトラックに乗せられて遠ざかる姿に「これまでありがとう」と。

嫁入り先のアトリエは広々とした仕事場なので何の心配もない。
これからはアトリエを訪れる皆さんに可愛がってもらえるといいな。


              
        そして今、高機がなくなったここのアトリエは 印象が変わってしまった。
        もうぶつかることもないし、視線を遮るものがないのですっきりしている。

        年の瀬に一つの区切りをつけられてよかった! また新しい年を迎えよう。



Posted by 欅舍のひろ at :  パーマリンク

2023年12月05日(火)

    ここ10日ばかり、家の電話が受話器を取っても無音なのでおかしいとは思っていた。

    12月になってお掃除会社から手紙が来て「電話が通じないので掃除の日をお知らせします」と。
    もう一つは、毎年欅の木の剪定をしてもらう業者からの電話に代わってのメールがあった。

    なぜ通じないのか不明だが一挙に この際に固定電話を撤去する流れになった。
    問題は 私はメールでのやり取りが多いのでいいが、夫の通信手段がなくなったことだ。
    「じゃあ、スマホを購入して電話機能だけ使えばいいよ」と提案する。
    簡単に言ってはみたものの、私だってスマホの機能は写真を撮ることだけで電話はほぼ活用なし。

    思案に困って近くに住む次男に話すと、別の手段があるという。
    懐かしの携帯電話が復活しているとのこと、ほぼ電話だけの機能だそうな。
    


二つ折りで小さくて持ちやすい


    
    夫に付き添って近くの店に行き、身分証明としてマイナンバーカートの提示を求められる。
    登録していない場合は、運転免許証(免許返納したときの証明書も可)でもいい。
    機種の代金(33000円)を支払った後、毎月の引き落とし代(2500円)の銀行口座の登録をする。

    すべての手続きを終えた携帯電話には今、私と次男のスマホの番号が入っているのみ。
    使いこなすのは前途多難だけど、新しいおもちゃ?を前に夫がつぶやく。
    「僕の若い時代にはパソコンができて使うのも難しかったよ。
     電話がこんな小さいもので使えるとは世の中変わったなあ、知らんかった」

    私だってスマホが苦手で文字打ちなんてどうしようもないんです。
    でも固定電話がなくなったんだから、スマホでのやり取り頑張ります!
    
               アナログ老夫婦の ちょっぴり悲哀を感じた年の瀬でした。


長久手の遠望風景をデジカメで撮る


Posted by 欅舍のひろ at :  パーマリンク

2023年11月11日(土)

建物に入る前のエントランスの奥には 大きな郵便受けがある。
20年前に大工さんが作った家型に彩色し、表札を彫って取り付けた。

この郵便受けは雨にも濡れず、大きな荷物も入って便利だ。
宅急便が来ると 右の扉の外にあるインターフォンが押される。
自宅二階のリビングに通ずるので、階段を降りて受け取っていた。

しかし、左側にはもう一つの入り口とインターフォンがあるのだ。
このインターフォンは1階にしか通じないので2階には聞こえない。
配達する人はどちらを押したらいいのか、迷うことが多かった。
気の利く人は両方を押してくださったのだが・・・

それで模様替えをして、もう少し分かってもらえることを試みる。
「右の扉は自宅です」 ,「左の扉は工房です」との区分けだ。

果たしてこれからどうなるのか?


右の入り口は自宅用です

左の入り口はアトリエです

どちらから入っても
いいんだけどね。

左はアトリエと
ギャラリーにも
通じます。

ぐるりと回れば
右の入り口へも
二階にも
登れるの。

郵便屋さんは
知らないでしょう。


Posted by 欅舍のひろ at :  パーマリンク

2023年09月20日(水)

   異変って突然来るものだ、と思った8月の日曜日。

   いつものように機織りをしていたら、右手に持った板ひ(糸を巻いた道具)が水平に保てない。
   傾いたままで糸の間を通らないのだ。立ち上がると右足に力が入らずガクンと傾く。
   あわてて二階の居間への階段も四つ這いになって上り、近くに住む息子に連絡して車に乗って愛知医大へ。

   日曜日のため数時間待たされた後に、脳のMRIを受けて脳梗塞と診断される。
   とるものもとりあえずという形で即日入院となり、その日は個室で過ごした。
   腕には4つの点滴液をつけて、次の日からは4人部屋に移ることになった。

   これまで米の飯を敬遠してきたけど、3食とも完全な和食となった。
   同室の人とはカーテンに遮られて会話はないけど気配はある。
   鼻の手術後、脳梗塞、糖尿病などいろいろあっても退院は近い人たちと過ごす。

     入院直後に息子に頼んだのはこれまで関係のあった人や場所への緊急連絡だ。
     けっこう連絡するとこが多いんだな、と呟いていた。
     連絡内容は「退会します」「しばらく休みます」「延期します」に分けて・・・


            11階の病室から長久手のパノラマを朝・昼・夕・夜と見ていた


    

     脳梗塞というのは血管の経年劣化だから手足が動いてもやることをセーブしなくちゃ!
     考える時間はたっぷりある。やりたい放題だったことを取捨選択しないと振り回されるなあ。
     これからの暮らしに譲れないことは何だろう? やめても代わりのことを自分で進められることは?

     人のためにやるんじゃなく、自分のためにやることが結果的に人のためにもなればいい。


今は一人、10月から交流の場となるアトリエです

そう考えるとかなり内容が絞られてきた。
入院したきっかけは機織りの最中だ。
35年前から糸を染めて、1枚ずつ布を織ってきた。
白内障の手術後は細かい作業が捗る。
糸もたっぷりあるし織りたい布もある。
これから続けることの第一は機織りに決めた。

第二は最近始めた絵を描くことだ。
子どもの頃から好きだったからまた始めよう。
機織りでは表現できない世界があるもの。

第三はいろいろな作家や作品の展示である。
人の作った世界を見せてもらえるのは刺激になる。

いずれも「表現活動」で1階の空間でできること。
外へ出かけないのはスケジュールに縛られない。
私のスケジュールは真っ白で自由になった。

病院のリハビリは「歩くこと」「筋肉を作る」だ。
すぐに足が痛くなるけど、買い物をしている歩く。
ラジオ体操とスクワットをユーチューブで真似る。
日々の暮らしで習慣化することを目指すしかない。


Posted by 欅舍のひろ at :  パーマリンク

全 65 件中 6 〜 10 件目を表示 1, 2, 3, 4, 5 ...13

« 前の5件 次の5件 »