2020年12月13日(日)

   これまで徒歩10分以上の距離は車で出かけていた。
   目的地まで点から点の移動なので途中のことは気にも止まらない。
   車中から見る通行人はマスク着用なので、知っている人でも見分けがつかない。
   一方の私はマスクが嫌いなので遠距離,近距離を問わず、車中ではマスクなし。

   足が弱っていることを痛感して出来るだけ歩くようにしてみた。
   道を歩くのにマスクって必要なのかしらん? と思いつつ同調圧力も感じるし・・・
   マスク嫌いなので、人が近づいたら着用して通り過ぎたらはずすというのをこまめにやっている。
   マスクの数は10枚余を使い分けて、店や図書館などの施設では入店時のみ着用だ。

   散歩っていいなあ、目的地は気分次第で急がなくてもいいし。
   歩いていると知らない建物や店を見つけるし、車では走らなかった裏道は秘密の場所を探すのが楽しい。
   弱っていた足だけど、片道25分までなら何とか歩けるようになったのが嬉しいな。



図書館の時計台にかかる雲

杁ヶ池公園に夕日が差し込む


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2020年08月15日(土)

    一つの感染症がここまで長引いて勢いを増していくとは思わなかった。
    コロナが終わったら再開しようではなく、嫌でもこれからつきあう関係になったようだ。


7月に欅舎でのパフォーマンスがあった

「長久手文化の家」の展示室はコロナ感染拡大のため閉鎖になっている。窓もなく閉鎖された空間のため、観客は三密状態になるのだ。

要請を受けてギャラリーを開放することになった。
四方の窓を開け観客はマスクを着けてしゃべらない。 天井から吊り下げた無数の文字の中で演者は無言のパフォーマンスである。

19歳の女性二人が企画運営した
「言葉、音、身体表現のインスタレーション展…君の寝顔を堪能したかった」は2日間とも大盛況だった。

周到な準備,どうしても上演したいという意欲,に加えて、二人を応援しようと詰め掛けた観客のみなさんだった。




織った布による「夏」のインスタレーション

コロナが終息する見通しがない中で、作家たちが作品展示する場所が不足していると聞く。展示期間を決めても開けないことが多い。

何とか常設展としてぎゃらりーを開けないだろうか?

作品の搬入・搬出・展示期間を決められないのならと思いついたのは「布による季節の部屋づくり」だった。8,9月は藍の糸で織った「夏の部屋」にした。

壁面には「ゲストとしての作品」を飾ったらいいかな。


  

      例年の10月は「長久手アートフェスティバル」があって賑やかだったが、今年は中止となった。
      毎年楽しみに見に来てくださった人たちに何を展示したらいいのか?

      まずは「紅葉の季節・秋」をイメージした部屋を作ろう。
      その壁面には春に開いた「素描コンペティション」の作品たちを飾りたい。
      コロナ感染のためほとんど見ていただけなかったので再度展示できたらと思っていた。

      しばらくは布に頑張ってもらい、作品を引き立てる空間作りから始めよう。


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2020年06月07日(日)

   5月の終わりから日常が少しずつ戻ってきた。
   買い物も車で市外に出て楽しめるようになったし、知多半島まで海を見に行く気持ちにもなった。
   これらのことは以前にもやっていたことで変わりはない。

   違うのは、公共交通機関である地下鉄や鉄道での移動が億劫になったことだ。
   人で賑わう場所が嫌いになったり、イベントやお祭り,ギャラリー巡りなどに興味がない。
   どうやら本来の性格である「ひとりでいること」に戻ったようなのだ。
  


コロナの真っ最中には、行動制限だけでなく心も内向きになっていた。
そんな中で近年にないほど元気だったのが植物だった。
自分でもできる簡単な庭づくりが面白くなったのだ。

かって好きだった庭仕事だが、昔のような体力は無いので工夫がいる。
お値打ちなレンガを購入して並べ、鉢植えの草花を乗せると形が出来た。
傍らで憩うのは陶の動物たち・・瀬戸の中学生の作品だ。


   今は1日の半分以上を機織りに費やし、染めた糸をどんどん消費して布という形にまとめる作業がある。
   2月から5月までの4ケ月で50枚の布を織り上げた。かってない集中力が出てきたのだ
   売るのでも人にあげるのでもないが、いつかまとめてどこかに寄付したいと思う。

   人との付き合い方も変わっていくだろう。
   これまで多くの人と適当な距離を置いてのお付き合いだったが、それはもういいかと・・・。
   両手の指で足りるだけの人でいい、丁寧な付き合い方をしていきたいな。
   
   ギャラリー巡りもやめ、脈絡のないコレクションもやめた。
   手元に置きたい作品の志向がはっきりしてきたので、別の形でのコレクションを考える。
   自身の鑑賞眼が心もとないので、自分でも描きながら高めていくようにデッサンを始めている。


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2020年01月01日(水)

    新年になって一日しか経っていないけど、2019年はいろいろあったなあ。

    6月は初めての企画展「もしも色がなかったら・・光と影の世界へようこそ」を6人の作家で展示、
    ギャラリーいっぱいにモノクロの世界を表現できた。

    しかし7月になって家族(夫)に異変が起きる。レントゲン写真で肺に白い影が映り検査入院した。
    9月には「肺がんステージⅢ」と宣告され、どんな治療が可能なのか?
    ひどく痩せていて体力がないこと,78才という年齢のため、放射線治療しか選択の余地なしだった。
    9月~11月の3ケ月は平日の午前,午後と地元の愛知医大に通院付添に追われる。
    息子二人も付き添いに協力してくれたのは心強かった。

    癌という病は夫にショックを与え、一時は認知症の様相をもたらした。
    記憶がひどく曖昧になり、昨日の事だけでなく、先ほど話したことも忘れてしまうのだ。
    困り果てて地域の介護支援センターに相談し、市役所経由で「介護1」と認定される。
    夫の肺がんの症状として夜中に咳が続き、私も眠れなくて困った末に善後策を考える。
    介護ベットの導入後、ベットの角度を肺に負担がないように変えてみた。
    少し呼吸が楽になったというので、私は別の部屋に寝ることにした。(現在に続く)

    行先が見えないこの時期を乗り越えることができたのは、2つのことを平行したからだと思う。

    まずは、10月の企画展「4人の軌跡を辿る作品展・・子育てしながら制作を続ける」を遂行したことだ。
    ながくてアートフェスティバルの期間と重なり、多くの来場者に恵まれて忙しく過ごすことができた。
    もう一つは1年余続けてきた声楽の個人レッスンを週一回休まなかったことだ。
    愛知医大に行く前の30分を思いっ切り声を出し、少しずつ歌えるようになったのは嬉しい。     
     


12月に完成した半屋外アトリエ

ここから庭に続く開放感


   
   夫の肺がんは放射線照射が効いてかなり縮小したが、痩せていることもあって体力は回復しない。
   これまでのような生活ができないのは仕方ないが、本人はよく愚痴を言う毎日だ。
   癌という病は家族にとってずっと付きまとうが、癌と共存していくより仕方がないだろう。
    
   私は少し距離を置いて暮らすことで、自分の位置を確認しながら進んでいこうと考える。


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2018年12月29日(土)

    昨年6月に初めて訪れた一宮「のこぎり二」は、歴史のある元工場です。
    広々として気持ちのいい空間だけど、使われてはいませんでした。

    ちょうどその頃、20年近く自宅の一階でやっていた機織り教室をやめる準備をしていたのです。
    長年お世話になっていた数台の機をどうするか? 迷っていました。

    ふと閃いたのはあの「のこぎり二」の光景、機織り機の第二の門出になるかも知れない!
    元工場の様々な使い方を模索していた若いオーナーからOKが出たので、早速始めます。
    五台の織り機と一台の紡ぎ車を運んで「機織り伝承塾」をPRしていただきました。
    長年やりたかったボランティア活動が、機織り伝承という形で実を結んだのです。

    その年の10月から始まった「尾州織姫・機織り教室」は7人の織姫で継続されています。   
    織姫の技能とセンスがどんどんレベルアップされ、私も初心に戻って工夫することが楽しいです。


春の終わりから長い布を織りはじめる

織りあがった六枚の布を飾り付ける


    

    自宅アトリエには、ギャラリーから移動した作家たちの作品と染めた糸が同居してとても賑やかです。
    その空間の中で機を織る時間は、一人だけの織姫になってのんびり過ごしています。


春はこんなアトリエ風景だった

晩秋になって壁面が作品ギャラリーになる

絵と立体作品と糸は相性がいい


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